SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「なぁ、俺にも苺ミルク頂戴っ^^」
そう言ってアタシの手からスルリと苺ミルクのパックを抜き取り、チューッとストローで苺ミルクを飲む玲汰。
あの、えと…その…
これって…
「んっ。意外と美味しいなコレ!!」
玲汰はニカッと笑ってアタシを見る。
「……」
アタシは何も言えず下を向いた。
「どうしたんだよ?夜満。」
玲汰はアタシの顔を覗き込もうとしていた。
アタシは咄嗟(トッサ)にパッと顔を上げ、玲汰を見る。
玲汰はキョトンとした顔でアタシの顔をジッと見つめた後、
「顔、真っ赤だけどどうかしたのか?」
と言った。
アタシ自身も頬が熱いことには気付いている。
だけど、玲汰には気付いて欲しくなかった。
「ん-…風邪気味なのかな?多分…」
なんて、適当に誤魔化してみた。
すると…