SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「夜満、嘘をつくのヘタクソだよな。」
と言ってジリジリとアタシに近寄ってくる玲汰。
「えっ?う…嘘なんかじゃ無いよ!!」
「い-や、嘘だ。」
れ、玲汰…
どうしちゃったのよ!!!?
いつもの玲汰の目じゃない…
「れ、玲汰?」
「何?」
「アタシに近寄るの止めない?いい加減狭いよ…」
玲汰がジリジリと迫ってくるから、アタシの居場所がドンドン無くなっていく。
「やだ。夜満の顔をもっと見ていたい。」
えぇええぇ-!!!?
な、何言っちゃってんの?!
「やっ。見ないでいいって!!」
アタシは必死で自分の顔を押さえたけれど、玲汰はアタシの手を払い除ける。
払い除けたと同時に、アタシの目と玲汰の目がバチッと合う。
玲汰のブラウンの瞳にアタシは吸い込まれそうになる。
そして…