SECRET&LIMIT-王子×凡人-
涙目になって、今にも泣きそうなアタシを流稀が急にアタシの体を流稀側に引き寄せる。
ほぇええっ?!
すると、ドア越しに
「ここだな…」
と、担任の声が聞こえたと同時にガラッと担任がドアを開ける。
ドアを開けるとすぐ真下に居るアタシ達。
勿論のごとく、担任の目線はこっちに向いて……
チュッ
「んッ……」
……る、流稀?!
何故だかキスをしているアタシ達。
ちょっ…ちょちょちょい待って〜!!!!!
先生見てるって!!!
゙ハレンチな!!!゙とか言って怒られるかな…
って…そんな冷静な分析をしてる場合じゃ無いでしょ、アタシ!!!
「…なんだ。子猫じゃあないか。心配は無用だったな……」
ガラガラ
ピシャンッ
え?何、その間の空いた言葉は。
゙見たけど、見てないよ゙みたいな。
あからさまに嘘付いてるような感じじゃん。
担任の嘘って、下手くそなんだと改めて理解したアタシだった。
「ぷは-ッ」
流稀との長いキスが終わると、アタシは一気に二酸化炭素を吐き出した。
流稀ばクククッ゙と笑い、
「やっぱ、キス初心者は面白いな。」
な-んて、小馬鹿にする流稀。