SECRET&LIMIT-王子×凡人-
◆好き…?
ところ変わって昼食時間。
約束通りの時間にやって来て
「サキは…?」
「消えた」
そう、何故かアタシと玲汰の二人だけしかいない訳!!
ありえないし!!!!
「消えたって…泡じゃあるまいし…」
てゆか、大体…玲汰もサキもアタシが゙売店に寄るから゙って言ったら、゙んじゃ、先に行ってるね゙なんてニコやかにしながら行ってたじゃん!!
「サキが居ないとまずいのか?」
はっ?!な、何…
てゆか、子犬みたいな目やめてよ〜…
さらに、さらに、玲汰がベンチに座っていてアタシが玲汰の前に立っているから、上目遣いみたいになってて…
マヂでやばい!!!
か…可愛い………子犬!!!←え。(天の声)
「なぁ?何とか言えよ」
子犬の瞳で訴える玲汰。
「…む……」
「む?」
「む、む、む…」
「む……?」
「無理!!!」
ベチッ
手のひらをクロスして玲汰の目を隠す。
「………何してんの?」
玲汰、若干怒りぎみ?
「えっ…玲汰の子犬の瞳を隠してる?みたいな?」
アタシはハハハと笑って交わそうとするけれど、無駄だった。