SECRET&LIMIT-王子×凡人-



玲汰は鼻でフッと笑ってアタシのクロスした手をとる。



今までの玲汰とは違って、目が少し怖い。





「ご、ごめんっ…悪気は無かったの。痛かったよね…」



アタシが急に目を塞いだことにキレてるのかと思い、咄嗟に謝った。



けれど…




「別にいいよ^^」


と、玲汰はいつもと同じようにニカッと笑った。





……?


アタシには一体何がどうなっているのかサッパリ理解が出来なかった。


玲汰の怖い目付き…




それがアタシの脳裏に焼き付いて、サキがやっとこの場に来た時も一緒にご飯を食べた時も忘れることが出来なかった。




「夜満!」


「えっ…な、何?」


「ったく〜…何ボーッとしてんの?さっさと帰るよ?」


「あ、うん!!」



気付けばもう授業は全て終わっていて、4時を過ぎていた。


玲汰、サキ、アタシの順番で横に並んで帰る。



細い道になれば玲汰とサキが前で、アタシは一人で後ろに。


二人の会話が楽しそうで羨ましかったり。



それに、会話に加わろうと思っても、何か抵抗があって無理みたい。


やっぱり…あの目のせいかな?

アタシをジッと見る、真っすぐな瞳…



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