SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「えっ…でも……」
と口にすると、流稀がアタシの心の中を見透かした様に
「名字が違うってか?」
ドキッ
「べ、別にそんなこと聞きたかった訳じゃあ無いし!!」
「んじゃあ、何だよ?」
グッ…
何も言えない。
「ほらな?聞きたいんだろ?素直に聞きたいって言えよな…」
「……き、き…たぃデス……」
「ん?聞こえな〜い☆」
意地悪、流稀め…
「理由が聞きたいです!!」
「それで宜しい。」
そう言って、流稀はアタシの髪の毛をグシャグシャとかき乱す。
しかも、玲汰の居る目の前で。
怪しい目付きで玲汰が見てるじゃない!!!
「夜満-…」
流稀がジッとアタシの顔を見ている。
「なによ」
「そんな顔されてたら、話しづらいんだけど…」
アタシはずっと流稀を目線でチクチクと刺していたらしい。
「あ〜はいはい。今から顔緩めるからちょっと待って。」
「緩めるのに時間がいるのかよ!!」
ムカッ
「そんなツッコミいらないから!!」
と、とりあえず
ニコッと笑えば…
に、ニ゙コ-…