SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「俺の女だ。」
「……」
ど、ど、どうしようー!!!!
付き合うってのに同意しても無いのに玲汰に言うなんて…
「れ、玲汰…?」
アタシは恐る恐る後ろに居る玲汰を見た。
玲汰は、前髪が目にかかっていて、目の近辺が暗く見える…
それよりなにより、玲汰から負のオーラが出ている様にも感じるのは気のせい??
そんな玲汰を見てビクビクしていると
「それ、嘘だろ?」
と、玲汰の声が聞こえた。
だから真実を伝えようとアタシが口を開こうとした所で、流稀がアタシの腕をさらにギュッと引っ張って胸板で口を封じた。
それと同時に
「夜満は俺のだ。」
と、追い討ちをかけるかのように玲汰に言い放つ流稀。
玲汰はまだ負のオーラを漂わせている。
そして、暫く経ってから口を開いた。
「流稀、夜満。」
急に呼ばれたアタシと流稀の名前。
「なんだよ…」
「俺さ……夜満が好きだから。」
……はい??
玲汰が、アタシ…を?
え、何…この展開!!!!