SECRET&LIMIT-王子×凡人-





「あっそ。んじゃ、そろそろ行くかな。」


「えっ…でも、傘忘れた…ブフッ……ちょっと!!!」



バフッと頭から被せられた琉稀のブレザーを剥ぎ取ると、琉稀は雨に濡れながら左手を上げて"バイバイ"と振りながら歩いて帰って行った。




残されたアタシと琉稀のブレザー。


琉稀のブレザーから琉稀の爽やかな香水の匂いがポワンと漂った。


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