SECRET&LIMIT-王子×凡人-
自宅
── ─
とりあえず、琉稀から借りたブレザーを頭に乗せて琉稀のブレザーがあまり濡れないように走って自宅に帰った。
「た、ただ…いま。」
「ん、よふぃおふぁえひ(ヨミおかえり)。」
龍兄はパンをくわえたまま、脱衣所に入ろうとしていた。
「さぶっ…」
グッショリと濡れた琉稀のブレザーを頭から取ると、フワッと大きくて柔らかいバスタオルが頭の上から置かれる。
バスタオルを少し剥ぐと目の前に龍兄が居て
「良く拭いて風呂に入っといで^^」
と、優しくアタシに言ってバスタオルの上から軽くポンポンと叩いた。