SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「いっただきまーす。」
今日の朝ご飯はトーストとサラダ。
至ってシンプルだが、最近脂肪の多いアタシには十分な食事。
トーストにはバターを塗って、サラダにはお気に入りのオニオンドレッシングをかけた。
食べおわって、歯を磨きに洗面所に行くと"ピンポーン"とインターフォンが鳴り龍兄が対応していた。
「夜満、お迎えだって。」
「ち、ちょっほぉ待っへぇー(ちょっと待ってー)」
シャコシャコと磨いてインターフォンのカメラで外を見ると、ドデーンと執事?護衛?サンの姿があった。
とりあえず急いで弁当と鞄を持って龍兄に"いってきます"と伝えて玄関を出た。
すると、玄関前にいつの間にか立っていて遥に身長の低いアタシをヒョイッと抱えあげてあの"ベンツ"に無理矢理乗せられた。