SECRET&LIMIT-王子×凡人-


「分かったって…降りますぅー」



ムスッとして車を降り、琉稀の後ろにつく。


「何…?なんで、女と一緒な訳?」

「何様のつもり?」

「王子を一番に好きなのは私のなのにー!!」



ちょ、ちょ…

ちょっと待って!!!!



ファンでも彼女でも無いのにってか、無理矢理こうなってる感じなのに…

どうしてこうも恨まれる?



はぁ…


気分が沈むなぁ。





グイッ


えっ…



琉稀が腕を力強く引っ張って、琉稀の前にアタシは動かざるを得なくなった。


「痛い、何すん…」

後ろを少し振り返って"何すんのよ!!"と言おうとした所でサラッと左側の髪の毛を除けてシリアル番号を顕にすると



「こいつ、俺の女だから^^」


と、群がっていた女子集団に言う。



アタシはその発言で血の気が引いてしまった。


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