SECRET&LIMIT-王子×凡人-
キーンコーンカーンコーン♪
1限目の始まりのチャイムが鳴る。
「1限目始まったね。」
こんな形でのサボりはかなり久々。
サボって大丈夫なのだろうか…と、不安で心臓の鼓動が早まる。
しかしサキはそんな不安は微塵(ミジン)も無いような顔をしている。
そんな時、授業中では滅多と無い校内放送が流れる。
『3年○組の矢波琉稀くん、至急理事長室へ来て下さい。』
琉稀が理事長室に呼ばれてる??
なんでだろう…
「気になるなら行っちゃえば??」
ドキッ
「き、気になってなんかないよ^^やだなーサキ。」
「そう?私には"気になってます"って顔に見えたんだけどなー」
「アハハ^^そんなこと無いって。」
笑いながら又もや誤魔化そうとしてしまった。
「っま、気になるんなら行っといでよ?仮にも彼女なんだし…」
と、サキはそれだけを言って反対を向いて寝てしまった。