SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「お前、何してたんだよ。」
身長の大きい流稀がアタシを見下ろしている。
「何してたって…教室に帰る途中だったみたいな?」
冷や汗が出ながらも、無理矢理笑いながら流稀に言う。
「はー…お前ってとことん嘘つくの下手だよな。」
「嘘なんてついてない!!」
嘘ついてるけど流稀の言い方にムカッときて、つい反抗してしまう。
すると、ムニッと両頬を流稀の両手で摘まれて
「ごめんけど、俺には見え見えだから^^」
と、アタシの顔に流稀自身の顔を近付けて悪魔のほほ笑みをした。
なんと恐ろしき男…