SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「んで?何を聞いたのかなー?夜満ちゃん♪」
「い、言えません。」
「聞いたこと吐け。じゃないと…」
「い、言います、言いますぅ!!!」
流稀の圧力はハンパない…
言わないと後が恐ろしいのも確か。
てゆか、アタシって結構流稀に流されてるかも…
と、アタシは渋々口を割った。
「"四ヶ月後移る"…ってのを聞きました。」
「それだけ?」
それだけって…
それしか聞こえなかったんだけど!!!!
「それだけです。」
それから暫く沈黙。
そして、沈黙を破ったのは流稀だった。
「とりあえず、俺の家に来い。」
「は?!いつ?!!」
「今から。」
「やっ…ちょって待ってよ。今からって…アタシは、ちゃんと授業受けたいし!!」
「サボろうとしてた奴が何を言う。」
グッ…
く、くそう!!!!
「とにかく、アタシは教室に…」
「行かせねぇ。」
そう言ってグイグイと校門の方へと流稀はアタシを連れていく。