SECRET&LIMIT-王子×凡人-





「んで?何を聞いたのかなー?夜満ちゃん♪」


「い、言えません。」


「聞いたこと吐け。じゃないと…」


「い、言います、言いますぅ!!!」


流稀の圧力はハンパない…

言わないと後が恐ろしいのも確か。



てゆか、アタシって結構流稀に流されてるかも…


と、アタシは渋々口を割った。




「"四ヶ月後移る"…ってのを聞きました。」


「それだけ?」



それだけって…

それしか聞こえなかったんだけど!!!!



「それだけです。」




それから暫く沈黙。

そして、沈黙を破ったのは流稀だった。




「とりあえず、俺の家に来い。」


「は?!いつ?!!」


「今から。」


「やっ…ちょって待ってよ。今からって…アタシは、ちゃんと授業受けたいし!!」


「サボろうとしてた奴が何を言う。」



グッ…

く、くそう!!!!


「とにかく、アタシは教室に…」


「行かせねぇ。」




そう言ってグイグイと校門の方へと流稀はアタシを連れていく。



< 97 / 100 >

この作品をシェア

pagetop