*Lover's Re Mode*
「おはよう!」

「あっカナエ、おはよう!!」

朝から爽やかな挨拶を交わしながら、自分のクラスへと急ぐ。

高速で準備したお陰で遅刻せずに済んだ。

いつもと同じ学校の風景なのに、今日は何故かドキドキしてる。

何かが起きる予感なのかもしれない。
この鞄に詰め込んだ指輪のせいだ。

勢いよくクラスのドアを開けると、やっぱりいつもの風景が広がっていて、

「叶依(カナエ)、遅いよ~」

「寝坊しちゃってさっ」

クラスメイトと挨拶を交わしながら席に着く。

何にも変わらない。
だけど、まだドキドキしてる。
< 15 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop