*Lover's Re Mode*
「よっ時永。寝坊だって?勉強のし過ぎだろう!?」

テンション高く私の席にやってきたのは、中学からの友人、

麻布 慶二(アサブ ケイジ)。

毎朝同じ様な挨拶をしてくる。友人というより悪友かも。

「慶二、おはよ。…残念だけど昨日は勉強してない。考え事してたら寝れなくって」

なんて言って、物憂げに溜め息をついて見せる。

「まじかよっ。お前が悩み事か!?」

「うっせー(棒読み)」

半眼でそっぽ向く私に、バシバシと背中を叩いて、ゲラゲラと笑い転げている悪友。

その様子を見て笑ってるクラスメイト達。

いつもの事、いつもの風景。


ずっと変わらないと思っていた。
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