*Lover's Re Mode*
「先生。こいつと一緒にいたいんだけど」

な、何―!?
がしっと頭を掴まれ、強制的に立ち上がらせられた。

「ちょっまっ」

「ああ、いいですよ。窓側の人、変わってあげてください」

焦って引き止めようとした私を他所に、即座に反応した先生の承諾を得ると、私から離れて自分の横の席の男子に、

「変わってくれないか?」

と、低い声で話し掛けた。
声を掛けられた男子は、関わりたくないとばかりに、一つ返事であっさりと承諾してしまう。

「叶依。ここに移動して」

私の名前を何故かしっている、帰国子女な転校生は、横暴で強引な男だった。

固まってる私に、青くて鋭い眼光で、私に早く来いといっている。
出来れば私だって関わりたくない。

だけど、私には拒否権が無かった。
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