*Lover's Re Mode*
腕を引かれた。
体は自然に彼の方に引き寄せら…

カプリッ

「い゛、痛つっ」

耳に感じた吐息。
そして、激痛。

悪魔は私の耳に噛みついた。

耳を覆う熱い感触はなかなか離れない。それどころか、耳に何かが這っている。

それを奴の舌なのだと認識した時、噛まれた痛みと、押し当てられてる熱に、体が痺れる感覚に襲われていた。

「…んっ」

「仕返し」

思わず目を瞑った私の耳元で、ハスキーな声で囁くのは青い瞳が印象的な悪魔。

充分な位に仕返しを受けたのに、

チュッ

おまけとばかりに私の頬にキスをした。
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