*Lover's Re Mode*
「え…、うそ…、まさか、そんな…。」

脳内でパニックを起こしている私を他所に、どこか満足気な悪魔は、青い瞳で見つめてきて…

気が付いた時には向かい合わせで抱かれ、そして、流れる様な仕種は洗礼された帰国子女らしく…

腰には右手。
右手には左手。

それはもう軽やかに腰が密着している状態にもっていかれ、持ち上げられた右手の甲にキスを落とされる。

私の脳は当にキャパを超えていた。

完全に思考が止まる。後は悪魔の思うがまま。

傾けられる顔に気付く余裕もなく、ただ呆然と閉じられた青い瞳を見つめていた。

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