*Lover's Re Mode*
『イジメ』にあいたい訳じゃないけど、期待していた訳じゃないけど、あっても不思議ではない。

なのに、この反応はどうだろう。

確かに突き刺さる様な視線は感じる。

だけど、視線の先を盗み見てみればその顔はどれもうっとりとしていた。

まるで夢見る少女みたいに。

可笑しい。
可笑しくないかい?

あぁ、私の感覚が可笑しいのかな?

私の予想では嫉妬で渦巻いている筈なのに。呼び出される事もなく、とても平和だ。

逆に平和過ぎて不気味な感じ。

今日何度目かの溜め息を溢し、珍しく不在の奴の机を眺めていた。


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