*Lover's Re Mode*
「時永さん。ちょっといいかしら?」

放課後、荷物をまとめて帰ろうとする私を呼び止める声がした。

ドキドキしながら振り返れば、私の期待を裏切らない感じの人達が立っていた。

どう見ても、意地悪お嬢様な的な感じのお姉様方。

校章の色から二年生のお姉様方だ。

どうやら私の予想は外れていなかったらしい。

妖艶な笑みを浮かべながら近寄ってきて、私の周りを取り囲む。
お姉様方の付けている香水が強く匂ってくる。

今、奴は教室にはいない。それを見計らった様にいらっしゃった。

今がチャンスという訳だ。

(遂にこの時が来たか…)
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