*Lover's Re Mode*
疲れと緊張でピークに達していた。
回らない頭とやるせなさで、脱出する気力がどんどん低下していく。

後は項垂れるだけだった。

尚も私の体を離そうとしない男は、規則正しく呼吸を繰り返していて、起きてるのか寝てるのか分からない。

何か、ムカつく。

折角の休みなのに…。

そう。
今日は休日だった。

朝から期末テストの勉強をしようと思ったのに…。
罪の無い、優等生を苛めるだなんて、何て質の悪い人だ。

常にハァハァしてそうな、脂ぎっしゅで、ぽっちゃり系のおじさんではなさそうだけど…。匂いも臭くないし…。

この男の全貌は見えないが、この腕からしてまだ若そうな感じだった。

まあ、変態には変わらないけど…。


この状況、どうしろって言うのよ…


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