*Lover's Re Mode*
半ば諦めて一息つくと、頭の中が冷静になっていく。
だが、それと同時に無性にムカついてきた。
この何も出来ない状況に。
のんびり密着してくる、この痴漢で変態な男に。
すんごくムカついた。
すんごく。
すんごく。
ムカついていたけど…
それはもう不思議な事で、光を遮られると人間眠たくなるものらしい。
頭に巻き付いている腕は、すっぽりと視界を遮り続けていた。
不思議と怒りが、沈下していく。
見知らぬ男に触れられているというのに。
密かに男の匂いにドキドキしているというのに。
こんな状況下においても本能には逆らえないらしく、自然と体の力を抜いていた。
温かいからかもしれないけれど、逆らう気力ももう無く、捩り疲れた私はゆっくりと瞼を閉じた。
意識が落ちる瞬間、『クスリ』と笑う男の声が聴こえた気がした。
だが、それと同時に無性にムカついてきた。
この何も出来ない状況に。
のんびり密着してくる、この痴漢で変態な男に。
すんごくムカついた。
すんごく。
すんごく。
ムカついていたけど…
それはもう不思議な事で、光を遮られると人間眠たくなるものらしい。
頭に巻き付いている腕は、すっぽりと視界を遮り続けていた。
不思議と怒りが、沈下していく。
見知らぬ男に触れられているというのに。
密かに男の匂いにドキドキしているというのに。
こんな状況下においても本能には逆らえないらしく、自然と体の力を抜いていた。
温かいからかもしれないけれど、逆らう気力ももう無く、捩り疲れた私はゆっくりと瞼を閉じた。
意識が落ちる瞬間、『クスリ』と笑う男の声が聴こえた気がした。