*Lover's Re Mode*
ふわふわ

ゆらゆら

体が軽く、宙に浮いている感じ。
体を温かい何かに包まれている感覚。

そう、温かな布団にくるまっている時の様な…心地良さ。

いつの間にベッドに入ったんだろうか?

何だかとても心地いい人肌の様な温かさ。

トクン
トクン

と、一定を刻む。
それはもう聞き慣れてしまった音。
奴の心音に似ていたそれが、自分の中に響いてくる。

まるであの時みたいだ。

奴が私の部屋に忍び込んできたあの日。
後ろから抱き締められたあの時と同じ。

不思議な感覚。

私の意識は目覚め始めている。
浮上する意識の中で、私は少しだけ嫌な予感を感じていた。

あの時と同じ。
何故かデジャブ。

重なってしまう、あの時と同じ感覚に引っ掛かりを覚えていた。
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