また、先生に恋をする。
二階へ上がってふとポケットを見ると
小さくたたまれた紙がある。
高岡へ
連絡待ってる。
090-****-****
佐藤
するものかしないものか。
私は悩んだ。
でもかけないとダメな気がして
恐る恐る携帯を握り締めながら
電話をかけた。
プルルルル、、、、プルルルル、、、、、
電話の呼び出し音が耳に響く
『もしもし』
先生の低い声が耳に入る
「もしもし、高岡です。
あの、、今日ありがとうございました」
『、、、、、、、、、、、、、、、、。』
反応がない。
「もしもし?」
『、、、、、、、、、、かと思った…。』
「え?」
『電話かかってこないだろうなって思った』
震えている先生の声
「先生、、、、」
「高岡…?大丈夫?」
弱々しい声で尋ねる
「大丈夫だよ。ありがと!」
先生私ね嬉しかったよ
弟の元カノだから生徒だから
って心配してくれていたとしても
心配してくれてるだけで
あったとしても嬉しかったんだ。