天然総長上等!!!
彼の正体
2駅ぐらい電車に乗ってそして降り、ただ今歩いて10分程度。
だんだん少しずつ人気がなくなってきているのは気のせい…
ぢゃあ、ないよね…。
ここらへんが異様な雰囲気をかもし出しているようにも見える。
優真君はいったい、こんなところに何の用事があるの…?
「『優真さん!!』」
その声に反応して、あたしは建物の影に隠れた。
『優真さん』って優真君のことだよね??
一瞬しか見てなかったけど、優真君と同い年くらいの人がバイクに乗ってた…ハズ。
なのに『さん』付け??
何で??
「ごめんな、遅れて。
今どうなってる」
優真君の声がいつもより一段と低い。
顔を出して見つかったら大変だから、優真君の顔までは見れないけれど、
声でわかる。
きっと今、優真君あたしを公園で助けてくれたときと同じ顔つきをしてる…。
「今は俺たちのチームが優勢です。
もう龍燐は20人程度して残っていません」
りゅうりん…??
全然わかんない。話にまったくついていけない。