天然総長上等!!!


―――

バイクの人は溜まり場についてから、あたしにジュースを出してくれたりしてくれた。


あたしは溜まり場って聞いて公園とかを思い浮かべてたんだけど、予想とは全然違って3階建てのマンションみたいな所だった。


バイクの人とは初対面だから、気まずくなっちゃうかなぁ… なぁーんて考えてたんだけど、これもまた違って質問攻めの嵐。


『優真さん、彼女さんの前ではどんな感じなんすかー?』


『今まで何回デートしたんすか?』


とかいっぱい。


次第に打ち解けていって会話も弾んだ。

名前は、〔松永航也〕って言うんだって。 だから航也君って呼ぶことにしたんだぁ。



いつの間にか外が騒がしくなって、『どうしたんだろ?』と思っていると、あたしが不思議そうにしているのがわかったのか、


航也君が
『優真さんが帰ってきたんすよ』
そう言った。


ガチャ…


部屋のドアが開く。

1番最初に入ってきたのは優真君。



『おかえりなさいっす!!』

航也君が元気よく、そして頭を下げてそう言った。



「うん。ただいま♪

あれ? 美奈ちゃん。
ここに用事だったの?」


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