天然総長上等!!!
優真君は一瞬目を見開いたが、あたしがここら辺まで来ていたのを知っていたかのようにそう言った。
その会話をしている間に人が続々と部屋に入ってくる。
中には怪我をしてる人も。
『おい、女いるぜ』『優真さんの女か?』
ヒソヒソ話があたしの耳に入ってくる。
でも、今はそんなの気にしてられないっ
「あたしが優真君の後つけてたのわかったの?」
「うん。
そのくらいわかんないと、俺この仕事やっていけないしね」
優真君は苦笑いする。
「仕事…?」
「総長の仕事だよ。
前に言ったよね??
俺が暴走族の総長やってること」
え…??
暴走族…? 総長…?
知らない…
そんなこと初耳だよ?
「ここの組、翔炎は県で№1なんですよ!!」
横から誰かが口をはさんだ。
県で№1ってことは…
あっ、、 前あたしが襲われそうになったときのことも辻褄があう!!
あの3位の男の人は優真君が№1だって知ってるから、自分がやられてしまうと思って逃げたんだ!!