甘い香り
1.

†消えた悲鳴




深夜2時35分

ある都市にある小さな公園。

そこでは微かに声が響いていた。



「やば、こんな時間じゃんっ」

「え、あぁ…」



やっと気が付いた、という様に携帯を見る。

隣では焦る友人がベンチから立ち上がった。



「もう帰ろ、真実(マミ)」

「うん、そだね…」



公園の出入り口まで歩いて、立ち止まる。



「あんま思い詰めないように!
 んじゃまた月曜ね!」

「うん、またねっ」



< 1 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop