甘い香り
1.
†消えた悲鳴
深夜2時35分
ある都市にある小さな公園。
そこでは微かに声が響いていた。
「やば、こんな時間じゃんっ」
「え、あぁ…」
やっと気が付いた、という様に携帯を見る。
隣では焦る友人がベンチから立ち上がった。
「もう帰ろ、真実(マミ)」
「うん、そだね…」
公園の出入り口まで歩いて、立ち止まる。
「あんま思い詰めないように!
んじゃまた月曜ね!」
「うん、またねっ」