甘い香り



恥ずかしすぎる…っ!!!!

穴があったら入りたい!

てか穴掘るから誰かスコップぷりーずっ!



「…鼻血なんて、汚いよ」

「汚くなんかない。
 鼻血でも立派なマミの血だ」



…うん、そこ威張らなくていいからさ…。

生理的に出てきた涙を拭う。



「すまない…そんなに嫌だったならもうしないから、」



不自然に途切れた言葉に耳を傾ける。



「…俺を、見てくれ」



――それは、とても切ないコトバ

恐る恐る顔を上げると、アスターは迷子になった子供みたいな顔をしていた。



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