甘い香り
「キモいってぇぇぇぇっ!!」
「とてもお綺麗ですわ、自信を持ってくださいませ」
「あうぅ…」
そ、そんなの信じないんだから!
どう見たって似合ってないし!
あたしを引き摺るプリムラは何気に力が強くて
あっという間に、アスターとの待ち合わせ場所に着いた。
左右の階段を下ればホールに着く。
そこには今日のパーティーのお客。
あたしは今回、挨拶しなきゃいけない。
今から緊張してきた…っ!
ゆっくり足を進めるとアスターの後ろ姿が見えた。