甘い香り
「へっ…」
慌てて顔を上げればアスターの潤んだ瞳にあたしが映っていた。
胸の奥がきゅんってする。
少し頬を染めたアスターはゆるりと微笑んだ。
そしてあたしの耳元に唇をよせて
「…綺麗だよ、マミ」
そう、呟いた…。
あのアスターの瞳
もう、捕らえられてしまった。
あたしは…もう、アスターから離れられない。
ふわふわした頭でそう思いながら
アスターと挨拶回りをした。
「次で最後だ」
「ん、」
そう言って足を進めると…ものすんげぇセクシーな美人がいた。