甘い香り
よくわかんないけど、とりま笑っとこう!
にこにこ笑ったまま、口を開いた。
「マミ様」
「…、あ…ロメリアさん?」
ふんわり綺麗な笑顔を浮かべるロメリアさん。
ま、眩しいっ!
駆け寄って、ロメリアさんを見上げた。
「どうかしたんですか?」
「少しお話したいのですが?」
「あ、いいですよ!
ごめんアカシア、またね!」
「あぁ…うん」
手を振って、ロメリアさんと少し歩く。
ヒールのせいでよたよたとしか歩けないけど。
あたしよりも高くて、細いピンヒールのロメリアさんは
それでも堂々と歩いていた。