甘い香り
「…ん、」
こくりと、ソレを飲み込んで
ゆっくりと瞼を上げる。
「しっかりするんだ、マミ」
「…あす、たぁ……?」
少しずつ意識がはっきりしていく。
至近距離で見つめてくるその瞳に
だんだん頬が熱くなる。
あたし…あたし…
「ちょ、近ぁぁぁぁいっっ!!!!」
「…このバカ、」
華麗なデコピンがヒットする。
まじ痛いんすけど!
え、何いきなりっ!?
あたし何もしてなくねっ?!
「意識はしっかりしてきたか?」
「え…うん?」