甘い香り



ロメリアさんの気持ちは届かない

     ↓

だからあたしに催眠…

…うーん、やっぱそこに行き着くんだなあ。

その理由がわかんないんだけどさ。



「でも何であたしに催眠?
 あたしに催眠かけて、何か得する?」

「マミちゃんがいなければ嫁になれるとでも思ったんじゃないかな」



そう呟くアカシアはいつもと正反対だった。

いつもは楽しそうにキラキラしてる瞳が

今はすごく冷めきってる。

知らない内に腕に鳥肌がたっていた。



「アスターが側室さえとらないのはね、マミちゃんがいるからなんじゃないかって噂されてるんだ」



< 129 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop