甘い香り
え、何それ…。
じゃああの日、あそこで会ったのは偶然じゃないってこと?
あたしはずっと、アスターに狙われてたの?
何のために?
そう言えばあのとき、今の生活に満足かって。
普通そんなこと、言わないよね?
あたしが嫌気が指してきてたのを、知ってたってこと―――?
「あ、もちろんこれは俺たち周りの推測だから、そうとは限らないんだけど」
「…ふーん」
でも考えてみたら、そうとしか思えない。
こんなことなら、アスターに聞いとけば良かった。
すっごいモヤモヤする…。
「…だから、マミちゃんがいなくなればそのポジションにつけるかもしれない。
そう考える奴等がいるから、アスターはマミちゃんから離れないんだよ」