甘い香り
「マミ?今日は早いな」
「ん?…まあね」
珍しくあたしが先にベッドにいて、驚いてるみたい。
ふっふっふっ…。
驚くのはまだ早いぞ!
いつもならすぐにベッドに入っておしゃべりするとこだけど、今日は違う。
「これ、あたしからのプレゼント。
いっつもお世話になってるしさ」
そう言ってローダンセに用意してもらったお酒を手渡す。
これがアスターの好物ってくらい知ってるんだから!
いきなりのプレゼントに驚いてるみたいだけど、微笑んで受け取ってくれた。
さあそれを呑むんだアスター!
「ありがとう。…後で呑もう」
って後でかいっ!
いやいや、これは想定内だ…。