甘い香り
ビビとヘレンにティーセットを持ってきてもらうように言う。
2人にはまだ無理だから、きっとプリムラが来るはず。
「「マミサマぁ…」」
「よろしくねっ!」
不満そうな2人を無視してテラスに向かう。
ごめんよ2人共…
あたし、美人さんには弱いんだ!
「よろしいのですか?」
「大丈夫です!」
「そうですか…」
特に会話もなく、進んでいく。
ぶっちゃけ何話せばいいのかわかんないし…。
ふと前を見れば、誰かがこっちに歩いてきていた。
近付いてきてようやく顔が見える。
30代くらいのダンディーなおじ様。
黒髪とサファイアの瞳はアスターと同じ。
「あ……っ」