甘い香り



「かしこまりました。
 すぐにお持ちいたします」

「んじゃよろしく!」



また走って2人のところに向かう。

それからテラスに移動した。

暖かい光が気持ちいいテラス。

爽やかな風と共に薔薇の香りなんかも運ばれてくるからあたしのお気に入り。



「そういえば2人共、何か用あったんですか?」



あ、ロメリアさんはあたしに用あるんだっけ?

でも話したいって言ってたしなぁ…うーん。



「私は愚息に用があったんだが…君と話すほうが時間を有意義に使えそうだからね」

「はあ、そうですか」



愚息ってアスターのことだよね?

何かおじさん腹黒いわ…。



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