甘い香り
†君のぬくもり
―バタンッ
大きな音を立てて、ドアが閉まる。
入ってきたのはやっぱりアスターで…何か、イライラしてるみたいだった。
「アスター?…どうかしたの?」
「……マミ」
「ん?」
ベットに座ってたあたしに近寄ってくる。
俯いててよく顔が見えなかったけど、何かイライラして…落ち込んでる?っぽい。
ステファノティスさんと何かあったのかな?
それかロメリアさん?
あ、結局ロメリアさんと話してないし…!
「ぅああ…っ、アスター?」
「…マミ、俺から離れるな」
「――ッ!」
耳元で響く麗しの低音ヴォイス。
鳥肌が立って、身体が固まった。