甘い香り
「お腹減った…お腹減ったあああ」
いつもは美味しい朝ご飯を用意してもらってるけど、
今日は無理かも...。
しばらくはここから出られないかもってゆってたし。
ここには、特殊な魔法が掛けられているらしくて
ローダンセ以外は近付けないんだって。
もちろん、アスターも。
どうしてこんなお城があるのかはわからないけど、
ひとまず助かったから気にしない。
「とりあえず、キッチンに行こうかな」
たしか一階にキッチンがあるってゆってたよね。
誰も来ないんなら、と思って
寝癖もそのままに部屋を出た。
「...階段、長い...」
はーあ、後でこれ登んなきゃなのか...。
面倒くさいけど、仕方ないよね。
キッチンの隣にある食物庫にはたくさんの食材があった。
非常用?に、しては新しいみたいだけど。
まあいっかー。