甘い香り



何だかんだでいろいろ弄られ…。

あたしが部屋を出たのは30分以上経ったあとだった。

ため息を小さく吐いて、前を進むプリムラを見た。

…聞いていいの、かな。



「あの…プリムラ」

「何でしょう?」



すぐに振り向いて可愛い顔を綻ばせる。

うあああ…!!可愛すぎる!!



「その…耳って、本物?」

「ええ、本物です。
 私、出は猫族ですから」

「ねこぞく…?」



何その単語?!



「マミ様は人間界からいらしたのでご存知ないのですね。
 それは失礼致しました」



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