甘い香り
「マミ様…」
ぐすっと鼻をすすって
プリムラは笑った。
綺麗に綺麗に――心から。
「改めて、よろしく」
「…よろしくお願いします」
そうしてあたしは、プリムラと信じ合える仲になった。
「ここが厨房です」
「ふあ〜ひろっ」
厨房はお店の厨房くらいの広さだった。
でもその割りに人はあんまりいない。
「ここにいるのって、これだけ?」
「いえ、皆買い出しに向かいました。
マミ様をおもてなしするために」