甘い香り
もしかしてくれんのかな?!
なんてワクワクしながらアスターを見る。
「………え?」
「――ッ!見なくていいッ」
「アスター…顔、」
「――ッ」
ぐいっと手首を掴まれて、アスターの胸に飛び込んだ。
厚くて、頼りがいがある胸板。
「あ、アスター…!?」
「連れていく」
「っは、はい」
何かよくわかんないけど厨房を出される。
何?アスター怒ったの?
でもさっき…
「ご主人様のあんな顔を見るなんて…」