甘い香り
「どうぞ」
「しっつれーしまーす」
あたしの緊張感のない声に、少し笑うアスター。
ドアを開ければその笑顔が見れる。
んー、いつ見てもイケメン…。
ってあたし、ここ来て何回言った?
「コーヒー持ってきたよ」
「あぁ、ありがとう」
優しく微笑み、あたしを見る。
ぶっ!ちょ、鼻血出るだろ!
わかっててやってんな?!
…実際わかってないんだろうけどさ。
静かにコーヒーを机に置いて、アスターの後ろに回った。