甘い香り



口に物が入ったまま喋っちゃって、アスターは眉を寄せた。

やばっ、気を付けてたのに…!

ゴクッと呑み込んで軽く口を拭く。



「ごめん!で、何?」

「…今日は部屋から出ないように」

「ぅへい?!何でっ!?」

「何でも」



うあ…本気で怒らせた!?

えーっ、中庭で昼寝する予定だったのにっ!



「理由教えてよ!」

「…頼むから大人しくしててくれ」

「っ…」



そんな顔されちゃ、断れないぃー!



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