甘い香り
「あぁ、綺麗だ…美味しそうだね」
「…っ、ぁ」
ツー、と首筋を滑る細長い、けど綺麗な指。
…ゾクゾク、する…っ。
なんか…危ないっ?!
「アイツに渡すには惜しいな…」
「…ゃめ、て…っ」
強く抱きしめられて、身動きが出来なくなる。
やだ、やだ…っ!
助けてアスター!!!!
―――そしてあのときと同じ
―ズルリ…
「ぅ、あ…っ」
「んっ…ゴク、」
あぁあ…脚がガクガクする。
背中がゾクゾクして、全身に鳥肌が出る。
―――それはまるで快感。