甘い香り
…………え?
いや、あたしのこの気持ちは…恋でもなんでもない。
ただ、こんな奴に触られたくない。
銀髪イケメンの舌があたしの首筋を舐める。
「っ…」
「んっ…甘くて、美味しいよ」
…このやろ、
大きく息を吸い込んだ。
倒れたって、このままコイツのエサになるよりマシ!
「助けてーっ!!!!」
ねえ、きっとあなたはあたしを助けにきてくれる。
この気持ちは恋じゃあない。
「マミ!?…!!」
「…あす、た…っ」
初めて見る、アスターの怒った顔。