甘い香り
「なのにおかしいよ!!」
「マミ様!!!!」
「――ッ!!」
勢いで立ち上がったあたしの肩に手が置かれる。
さっきまであたしが掴んでた腕の先が…。
「そう、出逢えたこと自体奇跡。
だから良いのです。
ただ、そばにいられるだけで…私にとって、奇跡なのです」
ローダンセは、優しく優しく
悲しそうに、微笑んだ。
「そんなの、悲しいよ…っ」
「お気になさらずに。
私は彼女の特別になりたいわけではありませんから」