甘い香り
こっちじゃ違うのかな。
やっぱり、種族がどーのこーのってこと…?
「マーミちゃん、アスターが呼んでるよ」
「うあっ!アカシア!?」
いいいいきなり背後に立つなぁ!
まじ心臓どっきどきだし…!
「では私はこれで」
一足先に部屋に入るプリムラ。
その後ろ姿を眺めた。
「今はさ、種族間でしか認められてないけど」
「、え?」
「いつかきっと、それも変わるよ」
にこり、と柔らかく笑う。
「アスターが王になったらね」